超音波を用いた診療について

超音波検査は、検査機器からでる反射波（エコー）を使って筋や腱、靭帯、神経などの軟部組織の状態を確認することができる検査です。検査は、プローブという装置を患部に当て、画面上に映し出して行います。超音波は診断だけでなく、注射を行う上でも重要です。超音波画像により、体内の構造物と針先をリアルタイムで確認しながら注射を行うため、狙った場所へ正確に薬液を注入することが可能です。これにより、効果的かつ安全な治療が期待できます。

超音波診断のメリット

1. 非侵襲的・痛みがない
   超音波は放射線を使用せず、痛みがありません。そのため、お子さんから高齢の方まで、誰でも安心して受けていただけます。
2. 即時で結果が得られる
   超音波診断では、検査結果をその場で確認できます。診断が迅速に行えるため、治療方針の決定もスムーズに行えます。
3. 再評価が容易
   治療の経過を見ながら、繰り返し超音波検査を行うことで、回復状況をリアルタイムで確認でき、治療の進行状況を評価し、必要に応じて治療内容の調整が可能です。

当院の超音波診療への取り組み

当院では、診断および治療に超音波装置を積極的に活用し、患者さま一人ひとりに最適な医療の提供を目指しています。超音波によって体の状態を詳細に把握できるため、患者さまの症状やご希望に合わせたオーダーメイドの治療が可能となり、より効果的かつ迅速な回復をサポートします。また、放射線を使用しないため、妊娠中の方やお子さまでも安心して受けていただけます。
さらに、超音波ガイド下に神経周囲や筋肉の間などへの「ハイドロリリース（筋膜リリース）」、関節内注射、神経ブロックなどを、安全かつ正確に実施しています。